■編集部員Tt・Iの2006トリノ五輪取材日記 VOL.9
イタリア・トリノより (2006/02/20)
ベニー・ライヒ、王国のエースが初の戴冠
2月20日 男子ジャイアント・スラローム
さあ、いよいよセストリエールに青空が戻ってきました。男子ジャイアント・スラロームが行なわれるこの日、久しぶりにイタリアの太陽が顔を出し、快晴のなかレースが行なわれたのです。気持ちの良い日差しのなかでのレースに、選手も観客も熱く盛り上がりました。
詳しいレースレポートは田草川氏のレポート* に譲るとして、優勝したのはオーストリアのベンジャミン・ライヒ。若い頃からオーストリアチームのエースとして活躍していますが、オリンピックでの金メダルは初。やはり最強国のエースとしてのプレッシャーは大きいのでしょう。優勝が決まった瞬間、ゴールで喜びを爆発させていました。記者会見でも、この日のレースで3位となって銅メダルを獲得したヘルマン・マイヤーとの、新旧エースの比較のコメントを求められるなど、まさに新旧交代の瞬間だったのかもしれません。
対照的だったのは地元イタリアのマッシミリアーノ・ブラルドーネ。イタリアGS部隊のエースとして、大きな期待を集めて臨んだこのレースで、11位と彼本来の実力をまったく発揮できませんでした。地元開催のオリンピックの重圧は相当のものだったのでしょう。ゴールでの放心したような表情が印象的でした。イタリアはここまでアルペン競技ではメダルはゼロ。残る男子スラロームでのジョルジオ・ロッカに、国民の期待が一身に集まります。
日本チームからは佐々木明選手と吉岡大輔選手が登場。吉岡選手は1本目、2カ所で大きなミスを犯し、7秒17遅れの29位に終わりますが、2本目は2番スタートの好条件を活かし、24位まで順位を上げました。これで彼にとって初出場となるオリンピックは終わりますが、レースが終わったあとはすがすがしい表情で、「悔いはない」
と語っていました。佐々木選手は1本目で残念ながらコースアウト。しかし、彼の持ち味である 「とにかくまっすぐ行くことしか考えなかった」 滑りが見られ、好調ぶりもうかがえたので、スラロームでの活躍にさらに期待が高まります。男子GSのリザルトはこちら≫
早いもので始まる前はあれほど長いと思われたオリンピックも終盤へ突入。アルペン競技で残すのは女子ジャイアント・スラロームと男女スラロームです。
*田草川嘉雄のトリノ五輪レポートは、SJモバイル(携帯サイト)にて掲載中!!
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