■『東京都スキー技術選手権大会』
  2月3日(木)〜6日(日)

レポート=海野 義範

 今シーズンも雪不足といわれながらもなんとかシーズンなかばを迎え、東京都スキー連盟の代表選手を決める東京都スキー技術選兼全日本スキー技術選選手選考会が、長野県車山スキー場で去る2月3日から6日までの4日間で行なわれました。

 初日は開会式、選手会のみが行なわれたのですがそこに現われたのは、肩を負傷した吉田美輝子デモ。予選には出場不可能ということで、やはりここは推薦ということで話がおさまり、無事翌日の本番へ向かう手はずとなったのです。

 東京都スキー連盟は、ほかに類を見ないマンモススキー連盟であり、予選出場者数も全国最大で男子529名、女子131名を誇る大会なのです。その中で全日本技術選でも上位を占めるのが、大盛宏幸デモ、五藤伯文デモ、伊藤政照デモ、そして若手の片山秀斗選手です。女子では吉田美輝子デモ以外では、昨年大躍進を遂げた切久保深雪選手、宮田奈帆選手ですが、今年は学連からの移籍で男子では萩原功士選手、女子では佐伯 幸選手も見逃せません。さらには100%基礎スキーヤーの海野義範選手も見逃さないようにしておきましょう。大会の進行としては、2月4日、5日が予選。6日が決勝となり、得点はすべて合算での総合成績を決めるというものです。

 さて、予選初日は整地大まわりフリー、整地小まわりフリー、総合滑降フリーの3種目が行なわれました。朝からの雪で、はじめのうちは視界の悪い中での試合進行となりましたが、徐々に天候は回復し、2種目ごろからは晴天のなかでの試合となりスムースに種目をこなすことができました。予選2日目は、整地大まわり規制(25m幅の幅規制)と整地小まわり規制(4m幅の幅規制)でした。これらは今回から新たに設定された種目でそれぞれにカービングスキーの性能をうまく引き出した滑りを見られるものでした。

 予選を終えトップに立ったのはやはり大盛選手、次いで五藤選手、伊藤選手でした。女子はトップが切久保選手、次いで佐伯選手、3位が宮田選手となりました。この予選では、選手個々の調整もさることながら各メーカーの新型スキーのテストも兼ねたケースが多く来期の性能を占うまた、全日本に向けて各メーカーの戦いの始まりでもあるのです。国産ではオガサカ、ミズノ、外車ではダイナスター、アトミックがミューモデルスキーを早くも登場させての大会となりました。

 予選を終えての速報は、片山選手が膝の故障を抱えての出場となり苦戦を強いられていること、海野選手は開会式当日発熱してしまいやはり苦戦しているということ、女子の桜田選手は大会前ギックリ腰になりやはり苦戦しているということがあげられます。やはり選手たるもの、自己管理が大事であるということをそれぞれ痛感したことでしょう。

 さて最終日決勝は、不整地小まわりフリー、整地急斜面中まわり、総合滑降フリーの3種目が行なわれました。男子では上位3名のデモ、中堅選手たちの4位5位争い、また全日本選手枠を争う選手たちでの熾烈な争いが展開されました。女子も8名の枠を争う中堅、新人と最近では見られなかった混戦模様となったのです。

 熱戦の結果、大会を制したのは、男子では大盛選手、女子は切久保選手となりました。男子はデモが後に続く形となりましたが、若手の片山選手、萩原選手、デモに続き4位に食い込んだ堀選手、5位の海野選手と、ベテラン、中堅、新人のバランスのとれた布陣となり、全日本での活躍が期待される年となりそうです。女子も若手の成長が著しく佐伯選手、宮田選手の活躍が楽しみな結果となりました。

 総合成績から見ても今まで手薄だった、中堅選手のがんばりが目立った今年の東京都は、全日本での活躍が期待できる年となりそうです(こうやって原稿を書いている海野本人も準決勝止まりではいられない今日このごろ)。

 さあ、各都道府県予選が終わった今、3月の全日本スキー技術選手権での東京都チームの活躍を期待して筆を置くこととしましょう。

◆男子
順位 名前 総合成績
1 大盛宏幸 2203
2 五藤伯文 2202
3 伊藤政照 2147
4 堀 淳司 2071
5 海野義範 2067
6 萩原功士 2066
7 片山秀斗 2058
8 可児 徹 2051
9 横尾 志 2042
10 宮嶋岳志 2039
11 細川賀央 2034
12 倉沢昌吾 2032
  ◆女子
順位 名前 総合成績
1 切久保深雪 2118
2 佐伯 幸 2103
3 宮田苗帆 2077
4 松邑真由子 1986
5 桜田祐子 1984
6 芦田美雪 1979
6 日詰 晶 1979
8 村山沙弥 1973
9 近藤裕子 1965
10 漆館尚江 1957
11 田島起久子 1951
12 中川清香 1947