1時間目■タンパク質
タンパク質は、前述しているように、身体を構成する主たる栄養素です。スキー上達のためにオフトレーニングに励んでいる方は筋肉を多く使います。タンパク質は筋肉の構成物質なので、かならずトレーニングとセットで必要となります。タンパク質は英語で 「プロテイン」 です。プロテインと言えば、粉状のプロテインパウダーのことが頭に浮かぶと思いますが、パウダー状のプロテインについては、月刊スキージャーナルにて連載でお届けしている「マンスリー・フィジカル・コンディション・トレーニング」 でくわしく解説しているのでそちらをご覧ください。ここでは、それ以外のプロテインについて解説します。
さて、プロテインは口から摂取して胃を経て腸で吸収されるまでに、「プロテイン」→「ペプチド」→「アミノ酸」と名称が変わり形状が変わります。プロテインが細かく消化されていく状態を、それぞれそのように呼ぶのです。サプリメント商品の表面だけでなく裏面の成分表などもよく見て「アミノ酸」や「ペプチド」の言葉の記載がある場合、その商品はプロテインが細かく身体に吸収されやすい状態で入っているということになります。ここでまず認識してほしいのは、アミノ酸もペプチドもプロテインもそれぞれが違う栄養素ではなく、すべて同じタンパク質だということです。では、それらはサプリメントとして何が違うのかと言うと、口から摂取してから筋肉に届くまでの時間です。また、アミノ酸やペプチド状は製造過程に手間がかかるので、プロテイン状より高価になってしまいます。よって同価格ならタンパク質の含有量に違いが出ます。プロテイン状の商品は、単価あたりのタンパク質の量が多く、コストパフォーマンスが良いことになります。しかし、摂取した後、筋肉に届くまでに約2〜3時間程度かかります。アミノ酸やペプチド状の商品は、摂取後、筋肉まで届く時間が約30分〜1時間と短かいのですが、単価あたりのタンパク質の量が少なく、コストパフォーマンスが悪くなります。
タンパク質に関するサプリメントを活用するには、このようなメリットとデメリットを使い分けて摂取する必要があるわけです。
ドラッグストアやコンビニで手軽に購入できるサプリメントの価格は、おおよそ100〜200円程度で、商品によってそれほど差がありません。
選ぶにあたってのポイントは、まず、含有タンパク質がどの状態のものなのか、アミノ酸やペプチド状なのか、プロテイン状なのかを商品記載をよく見て把握してください。次にタンパク質の含有量を確認します。これも商品の裏面の成分表をよく見てタンパク質の記載欄の含有量をチェックし、その一商品あたり何グラム含有しているかを把握します。通常、一商品あたりの含有量
は、プロテイン状なら5〜10グラム、アミノ酸やペプチド状なら1〜3グラム程度入っています。ただし、タンパク質は筋肉をつくる材料なので、オフトレーニングをしっかりと行なえば行なうほど摂取量
を多く必要とします。アミノ酸やペプチド状の一商品の含有量では足りません。よってタンパク質は、プロテイン状の商品を中心にして、摂取するようにしてください。ドリンク、ゼリー状ドリンク、バー状、チューブ状などの形状は、若干吸収時間が変わりますが、どれも栄養としての影響は同じなので、そのときの好みで選んでください。
タンパク質系サプリメントは、トレーニングの前後に摂取します。
アミノ酸やペプチド状の商品は、トレーニングする直前や後に摂取し、プロテイン状の商品はトレーニング直後に摂取するというように使い分けます。
●軽いトレーニングの場合
アミノ酸・ペプチド状をトレーニング前30分〜直前に摂取するか、またはトレーニング後30分〜1時間後に摂取します。タンパク質は1〜3グラムの摂取となります。
●中程度トレーニングの場合
トレーニング前30分〜直前にアミノ酸・ペプチド状を摂取し、トレーニング直後にプロテイン状を摂取します。合計でタンパク質を6〜13グラム摂取することになります。
●高強度トレーニングの場合
トレーニング前30分〜直前にアミノ酸・ペプチド状を摂取し、トレーニング直後にプロテイン状を摂取。さらに、トレーニング後30分〜1時間後にアミノ酸・ペプチド状を摂取します。これで、合計でタンパク質7〜16グラムを摂取することができます。
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