渡辺一樹選手インタビュー

渡辺一樹選手
―― 今大会を振り返ってみて自分なりに総括すると自分なりにはどんな大会でしたか?
渡辺:そうですねぇ。すべての種目で点数が270ポイントを割るものはなかったんですけど、スピード系がだいぶ弱っているので、ロングターンはダメでしたね。ショートターンもイメージしているものはあるんだけど、イメージと実際の滑りがかみ合っていなくて上手くいかなかったです。

―― 滑りが完成形に至っていないうちに大会が来てしまったということですか?
渡辺:うーん、考えてることができないだけだよね。点数はそれなりに出てるし、自分ができてないっていうのは分かるんだけど、なかなか思い通りにいかないんだよね。

―― それでは表現したい滑りというのは、もっと上のものを目指しているんですよね?
渡辺:技術的な部分はみんな同じレベルで滑ってるから、これからは体力的なものを補っていかないとね。

―― 今年の夏はいつもよりトレーニングをするのですか?
渡辺:しないだろうな(笑)。っていうより技術選もカービングスキーの特性を活かす滑りが評価されるようになってきて、それとともにスピードも上がってきたましたよね。でもここに来てまたひとつ変わったものがあるように感じるんです。滑り方自体は道具の特性を使って滑る技術をすでにみんな身に付けているから、ほとんどみんな同じレベルになっている。その中でさらにスピードとや表現、歯切れのよさとかといった「うまさ」を、見せることができるかできないかの差が点数に求められるようになってきている。

―― 表現方法ということですか?
渡辺:そうです。そこに陥ってない人は、予選、準決勝をクリアしたと言うだけで、その中でより早くより強く表現できた人が上位にきているわけですよ。ただ、ショートターンがあったり、雪の悪い状況があったりっていう総合力になってくると、単純にカービングのスキルだけじゃなくっていろいろな状況に対応する能力も強くなければならないけれど。

―― カービングテクニック+総合的な能力ですか?
渡辺: ベテランといわれる僕ら30代の人達は条件の悪いところとかショートターンやコブなんかを良く知ってるでしょ。パワーを求められるロングターンでは若い人たちが上がってくる。だけど条件が悪くなった時には僕らに有利になって、逆転があったりするんだよね。

―― それもまたひとつおもしろいところですよね。
渡辺:今年の大会はとくにそうですよね。

―― それでは来年のこの大会を含め、来シーズンに向けての抱負をお願いします。
渡辺: うーん。それはちょっと…今夜寝て考えます(笑)。 まぁでもひとつは次の世代というか、時代に入っていくんじゃないかと思います。

―― スキーの技術の面においてということですか?
渡辺:道具がまた極端な変わり方をしなければ、標準的な技術は現時点でできあがっているので、それプラスアルファが求められていく時代になっていくと思います。それを表現できるように頑張りたいと思います。

(3月10日決勝終了後、ジャンプ台近くにて)



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