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<スキー板編>
■ショートカービングスキー

M・マット
キッツビューエルで衝撃的なワールドカップ初勝利を果たしたM・マット
 昨シーズン、スキーシーンに革命をもたらした、新しいタイプのスキー板。ショートスキーとも言われます。サイドカーブ形状は深く、スキー板の長さが180センチ以下と短く、とくに小まわりで高い性能を発揮するのが最大の特徴です。一昨シーズンくらいから、世界のジュニアレベルのレーシングシーンで頭角を現わし、数々のタイトルを獲得して注目を集め、昨シーズンはワールドカップにも登場。従来の基準サイズの概念を大きく変えるとともに、スラロームシーンに革命をもたらす一大旋風を巻き起こしました。

 最大の変化は、ショートスキーの特性を活かした、最新のSLテクニックが登場したこと。具体的には、GSと同じようにターン前半からカービングを描くショートカービングでターンを仕上げてしまう最速のSLテクニックが出現したことです。同時に、こうした最新のSLテクニックとともに、スラロームシーンでは新しい勢力が次々と台頭してきました。その代表的な存在が、ワールドカップデビューの年に2勝を記録し、種目別総合4位に入ったオーストリアのマリオ・マットや、遅いゼッケンから2度も6位入賞を果たした皆川賢太郎。ふたりに共通している点は、早い段階からショートスキーの優位性を見抜き、積極的に取り組んできたことだでした。こうして、ショートスキーは、テクニックの変革をもたらしただけではなく、世代交代の波も、一気に加速させたのです。

皆川賢太郎
もっとも短い168cmを履いて、60番から6位に飛び込み、周囲を驚かせた皆川賢太郎

 また、サイズ革命はGSでも見られ、200センチ前後が主流だったGSスキーの中には、180センチ台のものが、ワールドカップレベルでも徐々に見られるようになっています。こうした新しいタイプのGSスキーが、今後、どのようにブレイクするのかは、00/01シーズンのワールドカップの見どころのひとつと言えるでしょう。

雑学辞典

 

※「21世紀スキー用語 雑学辞典」 は 『スキーセレクション2001』 に掲載されたものをweb版にしてお届けしています。


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