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02-03 Alpine W-CUP 取材レポート
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【2004年SJ6月号】
ファイナル・最終戦 「レッド・ビブの誇り」
男子総合&SG種目別優勝
女子総合&GS・SL種目別優勝
男子GS種目別優勝
男子DH種目別優勝
男子SL種目別優勝
女子DH&SG種目別優勝
〔SJマンスリーウォッチ 13〕
佐々木明

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2004年SJ1月号
2004年SJ2月号
2004年SJ3月号
2004年SJ4月号
2004年SJ5月号

ファイナル・最終戦
女子ダウンヒル&スーパーG種目別優勝 レナーテ・ゲッチェル (オーストリア)

復活のスピードクイーン

レナーテ・ゲッチェル ヘルマン・マイヤーと同様、レナーテ・ゲッチェル (オーストリア) もまた、深刻なアクシデントに遭い、そしてそれを克服してきた選手である。2002年の3月、ダウンヒルレース中にクラッシュした彼女は、左膝の靭帯を断裂し、さらに左肘も負傷した。全治4カ月という重傷だった。長く苦しいリハビリを経て、02/03シーズンにワールドカップに復帰。スーパーGとダウンヒルでそれぞれ2勝を挙げ、総合でも7位につける活躍ぶりだった。そして今季、彼女は、ふたたび王座に返り咲き、ふたつのクリスタル・トロフィーを獲得した。
「おそらくヘルマンもそうでしょうけど、私はケガをして強くなりました。つねに前向きに考えること、そして思うような成績が出なくても、その結果とうまくつき合うことを学びました。簡単なことではなかったけれど、それが今の私の大きな武器です」 と言う。

 彼女にとって、今季の目標は、高速系種目でチャンピオンとなることだった。そしてスーパーG、ダウンヒルともに目標を達成。とくにダウンヒルでは、9レース中8レースで表彰台に立ち、そのうち3回は優勝している。GSのポイントしだいでは、総合優勝の可能性もあったが、結局わずかにおよばず、217点差で2位に終わった。これついて聞かれても、 「もともと総合優勝のことは、それほど考えていませんでした。アニャ・パーソンに少しでも挑戦できて、彼女の刺激になったのならばそれで充分です。来シーズンは、彼女にもっと意識される存在になれたらいいと思っています」と大人の対応。まもなく29歳となる彼女だが、若手の台頭はこのスポーツの活性化のために歓迎するとさらっと言ってのける。アルペンレーサーとしては、物静かで控えめなタイプ。しかし、最終戦では薄いメイクを施して表彰台に上がるたしなみも見せた。優しい笑顔の向こうに、強い意志としたたかさを秘めた、魅力あるレーサーである。
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