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アルペンサイトTOP 02-03 Alpine W-CUP 取材レポート
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【2004年SJ3月号】
序盤戦イタリアシリーズ 「ドロミテの熱い冬」
男子GS第3戦
男子GS第4戦
男子SL第2戦
女子SL第2戦
男子SG第3戦
男子DH第3戦
〔SJマンスリーウォッチ 4〕
ヘルマン・マイヤー
〔SJマンスリーウォッチ 5〕
カレ・パランダー
〔SJマンスリーウォッチ 6〕
ボディ・ミラー
〔SJマンスリーウォッチ 7〕
ラッセ・チュース
〔SJマンスリーウォッチ 8〕
イヴィツァ・コスタリッチ
〔SJマンスリーウォッチ 9〕
皆川賢太郎

 他のレポートはこちらから
2004年SJ1月号
2004年SJ2月号
2004年SJ4月号
2004年SJ5月号
2004年SJ6月号

序盤戦イタリアシリーズ
〔SJ MONTHLY WATCH 5〕 カレ・パランダー

5年目の甘い果実

どんなにこっぴどくやられても、挑戦をやめることはなかった
カレ・パランダー アルタ・バディアで行なわれた男子GS第3戦で優勝したカレ・パランダーは、
「長い間、スラロームよりもGSのほうが男の種目だ、と言われ続けてきたから、この優勝はとてもうれしいよ」と喜びを語った。
「どういう意味かって? アルベルト・トンバに聞けばわかるんじゃないかな?」。

 残念ながらそこにトンバはいなかったし、スラロームとGSで男らしさが違うかどうかについてはむずかしい問題だ。しかし、昨シーズンのSLチャンピオン、カレ・パランダーが、スラロームだけの勝利では満足していなかったのは、確かである。

 99年2月、ほとんど無名の存在の頃、ヴェイル世界選手権のスラロームで彼はいきなり優勝した。それ以来、パランダーはスラローマーとして認知されてきた。その後、深刻なスランプに陥り、スラロームよりもGSの成績のほうがよかったときにも、彼はスラロームの選手だと思われてきた。だが、彼はいつでもGSへの強い意欲を持ち続けた。
「この5年間、スラロームと同じくらいの時間とエネルギーをGSのために費やしてきた。うちのチームには、世界でもっとも優れたGSテクニックを持つサミ・ウォティラがいる。彼とつねに練習しているのだから、うまくならなければ馬鹿だと言われたこともあるくらいだ」。

 それでも、パランダーのGSはなかなかうまくならなかった。いやうまくはなったのかもしれないが、結果が出なかった。スタート順が遅いせいもあったが、昨シーズンは開幕から4レース連続して予選落ち。だが、どんなにこっぴどくやられても、挑戦をやめることはなかった。サンモリッツ世界選手権とワールドカップ最終戦での6位入賞は、そんなしつこいまでの意欲がつかみとった成功の果実である。

 そして今季。開幕戦11位、第2戦6位。これで第1シードに入り、その最初のレースとなった第3戦でついに初優勝に到達した。
「年に1度か2度、不思議な感覚にとらわれることがある。どんなにコースが荒れていようとも、身体のほうが勝手に反応して何の問題もなく滑れてしまうんだ」。

 そのめったに感じることのできない不思議な感覚が、この日の彼に降臨する。気温が高いうえに30番スタート。2本目のコースはあちこちが割れた状態だった。しかし、パランダーの滑りはまったく乱れない。2位に食い下がるダヴィデ・シモンチェリとの差を逆に広げてゴール。5年間におよぶ水面下の努力は不毛ではなかったのだ。ついに念願を果たした "男らしい男" は、タイムを確認するや感極まった表情で、腹の底から声を絞り出し、2度大きく吼えた。

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