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アルペンサイトTOP 02-03 Alpine W-CUP 取材レポート
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【2004年SJ3月号】
序盤戦イタリアシリーズ 「ドロミテの熱い冬」
男子GS第3戦
男子GS第4戦
男子SL第2戦
女子SL第2戦
男子SG第3戦
男子DH第3戦
〔SJマンスリーウォッチ 4〕
ヘルマン・マイヤー
〔SJマンスリーウォッチ 5〕
カレ・パランダー
〔SJマンスリーウォッチ 6〕
ボディ・ミラー
〔SJマンスリーウォッチ 7〕
ラッセ・チュース
〔SJマンスリーウォッチ 8〕
イヴィツァ・コスタリッチ
〔SJマンスリーウォッチ 9〕
皆川賢太郎

 他のレポートはこちらから
2004年SJ1月号
2004年SJ2月号
2004年SJ4月号
2004年SJ5月号
2004年SJ6月号

序盤戦イタリアシリーズ
男子ジャイアントスラローム第4戦 12/21 Alta Badia(ITA)

D・シモンチェリ初優勝。
難度を増した "グラン・リサ"を完全制覇

D・シモンチェリ "グラン・リサ" の特徴は、何よりもスタート直後から続く長い急斜面にある。幅は広いところでも40m足らず。ジャイアント・スラロームの旗門をセットすれば、アウトポールのさらに外側には、もうあまりスペースがない。レーサーにとっては、相当の圧迫感、息苦しさを感じるコースである。加えて、途中3度ほど、斜面は急激に方向を変える。したがってその部分のポールセットはいきなりリズムが変わり、たとえば、右に長くターンを引っ張った後、左に返して、すぐさま右。当然、その右ターンは強烈な深まわりとなり、エッジングの巧拙しだいでは、致命的なタイムをここで失ってしまう。技術的な難易度は非常に高く、勝つことはもちろん、完走することさえむずかしい。初開催が1985年。今季でまだ18回目のワールドカップにもかかわらず、アデルボーデンと並ぶGSの聖地と称されるゆえんである。

 パランダーがGS初優勝を記録した1週間後、今度はダヴィデ・シモンチェリが、ワールドカップ初優勝をこの難コースで達成した。昨年の2位、1週間前の2位、そしてこの日優勝。他の会場では表彰台はおろか10位以内に入ったことさえないシモンチェリだが、不思議なほどの強さをここで発揮する。パランダーと同様、第1シードに入ったばかりのレースでつかんだ初優勝である。

マッシミリアーノ・ブラルドーネ 1週間前と比べ、この日は冷え込みも厳しく、コースははるかに硬かった。全コースの3分の2を占める急斜面の難度は、さらに上がった。しかし、斜面は急であればあるほど得意だというシモンチェリにとって、この日の条件はさらに有利に働いたようだ。
「もちろん、先週の2位は自信になっている。ゴールではアルベルト・トンバに祝福された。そして 『もっともっと勝ち続けろ』 と激励された。でもそれはむずかしいだろう。なぜなら僕はアルベルト・トンバではないからね」 と会見での受け答えにも余裕が感じられる。イタリアは彼を筆頭に6人が2本目に進み、全員ポイントを獲得。そのうち5人が15位以内の入賞である。
「チームは充実している。同世代の選手たちが互いに競い合っているのが、この好結果につながっていると思う」。かつては、スラロームにも出場していたシモンチェリだが、当面はGSに集中するという。選手層が厚いために、SLでは現在の彼ではチーム内の競争を勝ち抜けないからだ。

 2位はカレ・パランダー。1本目で2位につけ、逆転をねらったが、2本目で大きなミスを犯し、2連勝はならなかった。しかし、2週続けての表彰台で、GSの種目別でも2位に急浮上。これで総合優勝の可能性も出てきたが、という質問に対しては
「2種目だけでは総合優勝は無理だと思う。それをねらうのは現実的ではない」 と否定するが、仮に技術系2種目でタイトルを獲得したら、展開しだいでは総合優勝もあり得るだろう。95年に、アルベルト・トンバが技術系2種目で総合優勝。この2種目で稼いだ1150点で総合優勝まで手にした例があるからだ。

 ボディ・ミラーは辛うじて3位に滑り込んだ。今季唯一上位入賞を続けているGSで、種目別トップの座を守った。
「最高のレースができたと思う。他の選手がすばらしい滑りをしたときは、負けても仕方ないと思うが、今日はまさにそのパターン。シモンチェリの滑りはこれまで見た誰よりも良かった」。彼にとっては約1カ月ぶりの表彰台。これをきっかけにふたたび好調モードに戻れるのだろうか。

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