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序盤戦イタリアシリーズ 男子ジャイアントスラローム第4戦 12/21 Alta Badia(ITA)
| D・シモンチェリ初優勝。 |
| 難度を増した "グラン・リサ"を完全制覇
| "グラン・リサ"
の特徴は、何よりもスタート直後から続く長い急斜面にある。幅は広いところでも40m足らず。ジャイアント・スラロームの旗門をセットすれば、アウトポールのさらに外側には、もうあまりスペースがない。レーサーにとっては、相当の圧迫感、息苦しさを感じるコースである。加えて、途中3度ほど、斜面は急激に方向を変える。したがってその部分のポールセットはいきなりリズムが変わり、たとえば、右に長くターンを引っ張った後、左に返して、すぐさま右。当然、その右ターンは強烈な深まわりとなり、エッジングの巧拙しだいでは、致命的なタイムをここで失ってしまう。技術的な難易度は非常に高く、勝つことはもちろん、完走することさえむずかしい。初開催が1985年。今季でまだ18回目のワールドカップにもかかわらず、アデルボーデンと並ぶGSの聖地と称されるゆえんである。
パランダーがGS初優勝を記録した1週間後、今度はダヴィデ・シモンチェリが、ワールドカップ初優勝をこの難コースで達成した。昨年の2位、1週間前の2位、そしてこの日優勝。他の会場では表彰台はおろか10位以内に入ったことさえないシモンチェリだが、不思議なほどの強さをここで発揮する。パランダーと同様、第1シードに入ったばかりのレースでつかんだ初優勝である。
1週間前と比べ、この日は冷え込みも厳しく、コースははるかに硬かった。全コースの3分の2を占める急斜面の難度は、さらに上がった。しかし、斜面は急であればあるほど得意だというシモンチェリにとって、この日の条件はさらに有利に働いたようだ。
「もちろん、先週の2位は自信になっている。ゴールではアルベルト・トンバに祝福された。そして 『もっともっと勝ち続けろ』 と激励された。でもそれはむずかしいだろう。なぜなら僕はアルベルト・トンバではないからね」
と会見での受け答えにも余裕が感じられる。イタリアは彼を筆頭に6人が2本目に進み、全員ポイントを獲得。そのうち5人が15位以内の入賞である。 「チームは充実している。同世代の選手たちが互いに競い合っているのが、この好結果につながっていると思う」。かつては、スラロームにも出場していたシモンチェリだが、当面はGSに集中するという。選手層が厚いために、SLでは現在の彼ではチーム内の競争を勝ち抜けないからだ。
2位はカレ・パランダー。1本目で2位につけ、逆転をねらったが、2本目で大きなミスを犯し、2連勝はならなかった。しかし、2週続けての表彰台で、GSの種目別でも2位に急浮上。これで総合優勝の可能性も出てきたが、という質問に対しては
「2種目だけでは総合優勝は無理だと思う。それをねらうのは現実的ではない」 と否定するが、仮に技術系2種目でタイトルを獲得したら、展開しだいでは総合優勝もあり得るだろう。95年に、アルベルト・トンバが技術系2種目で総合優勝。この2種目で稼いだ1150点で総合優勝まで手にした例があるからだ。
ボディ・ミラーは辛うじて3位に滑り込んだ。今季唯一上位入賞を続けているGSで、種目別トップの座を守った。 「最高のレースができたと思う。他の選手がすばらしい滑りをしたときは、負けても仕方ないと思うが、今日はまさにそのパターン。シモンチェリの滑りはこれまで見た誰よりも良かった」。彼にとっては約1カ月ぶりの表彰台。これをきっかけにふたたび好調モードに戻れるのだろうか。
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