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序盤戦イタリアシリーズ 男子ジャイアントスラローム第3戦 12/14 Alta Badia(ITA)
| GS急上昇のK・パランダー |
| 初の第1シードでいきなりの優勝
| ヴァル・ディゼールで行なわれるはずだった男子ジャイアント・スラローム第3戦の代替レース。本来の開催である21日に向けて準備していたアルタ・バディアだが、急きょまわってきた代替レースを、名コース
"Gran Risa (グラン・リサ)" でみごとに成功させた。ただし、さすがにコースの下地がまだ充分には固まっておらず、加えて折からの暖気もあってコースはやや荒れた。このコース・コンディションは、レース展開を微妙に演出し、戦前の予想と比べるとやや意外な展開となった。何よりも予想外だったのは、今季ここまでGS2連勝中のボディ・ミラーが、初めて表彰台の中央に立てなかったということである。
ミラーを指定席から追い落としたのはカレ・パランダー。GSでは第1シードのゼッケンをつけて滑る初めてのレース、その初戦でいきなり優勝の快挙を達成した。通算7勝目、今季はパークシティのスラロームに続く2回目の勝利である。
パランダーは1本目で2位ミラーに0秒27の差をつけてトップに立ち、2本目もそのリードを守りきった。荒れたコース、30番目というスタート順、GSでは初めて経験する1本目トップの重圧。2本目で自滅する要素はいくつもあったはずだが、彼はそれらをすべて克服した。自滅どころか2位とのタイム差を0秒92にまで広げる圧勝であった。
「自分のキャリアの中で1度はGSで表彰台に上りたい、それを目標にやってきたので優勝できてとてもうれしい。1本目1位というのは、スラロームでは何度も経験しているけれどGSでは初めてのことだったので、2本目のスタート前には緊張した。だからリラックスして力を入れすぎないことに気をつけて滑った」。
この意外な勝者に続き、2位に食い込んだのは、これも伏兵ダヴィデ・シモンチェリ。しかし、ことアルタ・バディアに限って言えば、2年連続の2位である。急斜面、複雑にねじれる地形の変化という"グラン・リサ"の特徴を読みきった滑りは、ゼッケン23番というランキングには似合わない冷静さがあった。1本目4位から順位をふたつ上げ、あわや初優勝かと思わせる勢いを感じさせた。
昨シーズンは、レース後の記者会見のほとんどを"自己紹介"に費やした新参者だったが、この日のシモンチェリに、出身地だとか家族構成だとか、過去の戦績を尋ねた記者はひとりもいない。代わりに彼は自分の滑りを冷静に分析し
「1、2戦ともに自分の滑りができなかったので、今日は思い切りアタックした。急斜面は得意だし、コースが想像していたよりは荒れなかったのも幸いした。とにかく今日の成績は大きな自信になるよ」
と喜びを語った。 昨シーズン、そのシモンチェリの猛追を振り切って "グラン・リサ" を制しているミラーは、2本目の失敗で4位に下がった。コース前半部で、内側の腕がポールに絡んでバランスを崩すミス。これで乱れたリズムをなかなか取り戻すことができず、その後も小さなミスを重ねてタイムを失った。総合で首位に立つヘルマン・マイヤーが無得点、2位のハンス・クナウスも13位と振るわなかっただけに、ミラーとしては大量得点で差を詰めておきたかったところ。4位50点というポイント加算はややもの足りない成績と言えるだろう。
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